総合建設サービス・人材育成のアイアール株式会社

大事なのは、能動的になること ~ KEN THE 390(2)

進歩するには
トライ&エラーの繰り返し

――ご自分のラップの技術、クオリティを上げるために努力していることはありますか?

KEN とにかくいろんな曲を書いてみます。まず書いてみて、レコーディングしてみる。作れば作っただけ、良くできたところ、できなかったところが見えてくるので、それを反省して次につなげるようにしています。ここはうまくいった・うまくいかなかった、なんでそうなったのか、の繰り返しです。

――サラリーマン時代、仕事を覚えるまでに大変だったことはありますか?
 僕たちが関わっている若い技術者のタマゴたちは、入ってきてもすぐ辞めてしまうことが多いんです。そういう人たちにどうやって声をかけたらいいのかな、と思うのです。

KEN 僕も会社に入って最初のころは何も分からなかったですよ。会議なんか出てもさっぱりわからなくて眠くて…。1年半くらい経ってようやく周りの状況が見えてくると、面白くなってきましたね。

 仕事はできるようになれば楽しいから、ある程度できるようになるまでがんばらないと。自分は何が得意で何が苦手か分かるまでは。とにかく言われた仕事をやってみる。
 でもそれだけじゃつまらないでしょ。長い時間そこにいるんだから、「能動的」に動くことが大切。自分は何をやっているときが楽しいか、好きか、得意か分かってきたらだいぶ一人前です。そこからは「能動的」に動けるようになると思います。

得意分野を武器にせよ!

――得意なことをやっているときは楽しいです。できるから周りからも評価されて嬉しくて「もっとやろう!」と思える。でも、社会では苦手なことをやらなきゃいけないこともあるし、仕事の幅を広げたり、上に上がったりしなくちゃいけないし、好きなことでも壁にぶつかることがありますよね。

KEN 「得意分野」をどんどんやれるようにするのがいいと思います。僕は人前で伝えるのが得意で、会社員時代は市場データを分析して営業のひとに情報提供するマーケティングの部署にいたのですが、説明する仕事がいちばん好きでした。だから、各営業所を回って現状を分析して説明し、こうやったらもっとうまくいくんですよとプレゼンする仕事を一番たくさんできるように、周りにもそう伝えていました。調べることはそれが得意な人にお願いして。

――自分はコレ!というのが見つかって、そこをもっと突き詰めていける環境を作れるところがすごいですね。

KEN 自分の得意分野が分かってくると、その裏の作業も楽しくなってきます。最初はエクセルで分析して企画書作って、と言われたことをやって面白くもありませんでしたが、「自分がこんなふうに説明したいから、こういう数字がいるよね」と能動的に物事を捉えられるようになると面白い!
 自分のいちばん好きな仕事をいちばんいいパフォーマンスでやるという目標が見えれば、面倒くさいことも我慢してやろうと思う。というより、「我慢」は必要なくなります。

仕事は全部
繋がっている

――いまのお仕事のなかで一番好きなのは、何をしているときですか?

KEN 曲を作ってライブするときですね。
 そのために会社を経営し、経理もやるし打合せもします。例えば経理を自分でやると、最終的には自分のCDの何にいくらお金がかかっているか分かります。じゃあ、PVは削ってもスタジオにはお金をかけようとか、その配分まで自分でやるようになって、そういうことも自分のクリエイティブにも関わってくるんだなあっていうのが分かってきました。
 大勢の人と仕事をして、いろんな視点からクオリティ・コントロールが入ってくることが自分にとって負担だったんですが、自分の会社を立ち上げてみて、それが正しいんだと分かった瞬間があるんです。
 いまは100%自分のチームでやっています。自分たちの目指す音楽活動ができるなら、面倒くさいことも含めて、頑張って自分たちでクオリティ・コントロールしてやろうと考えるようになりました。面倒だからと人に任せたらどうなるかも分かってきた。だったら自分たちで自分たちの音楽を世に出していきたいと思っています。

――ライブの魅力って何ですか?

KEN やはり自分がやっていることを喜んでくれる人がいること。そして、自分自身が成長しているところとそうじゃないところも確認できます。同じ曲でも毎回新しい発見があるし、お客さんによっても反応が違い、それらを感じられることが、すごく楽しいです。

好きなことを仕事にすれば
一生働かなくて済む

――KENさんにとって「はたらく」ってどういうことですか?

KEN どうやってその仕事を好きになるか、好きになる方法を探しているところが大きいかな。孔子の言葉で「好きなことを仕事にすれば、一生働かなくて済む」という格言があります。昔、それにすごく感銘を受けまして、「はたらく」っていう感覚にならないようにするにはどうしたらいいかを一生懸命考えています。どうしたらもっと楽しくやれるかな、と。

――「いい会社」ってどんな会社でしょうか。

KEN 個が尊重されること。それからある程度、責任を持たせてくれることが大切なのかなと思います。何よりも自分で考えて能動的に動くことが大事だと思うのですが、それってある程度任されないと難しい。「これをやってください」と具体的すぎる内容を振られると、思考停止してしまいます。「単純にこの売り上げを上げてくれ」とか、少しフワッとしたミッションを与えられて、その代わり使っていいお金や権限を渡されるほうが考えるし、面白くやれると思います。僕がいた会社もそうでした。

 自分で考えて何かをしていこうという経験は、会社が変わろうが、業界が変わろうが無駄になりません。僕はリクルートで働いていなければ、自分で会社を経営するという選択肢は取っていなかったと思います。10年くらいたって、ああ、こうやって役立つんだと思いました。だから無駄にはならないと思うんです。だから一生懸命、能動的にやっていれば、辛いときもあるかもしれないけれど、絶対どこかで返ってきます。

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